富士山 2003・9・1
須走口コース往復



友人と9月の富士山へ登ることになった。
どのコースにしようか迷ったが、足への負担が軽く
比較的登り易いと評判の須走口コースに決定。

冨士あざみラインは急勾配でエンジンも回転数が
上がらず大変だった。
真っ暗闇の駐車場に着くと、数台の車が停まって
いたが、人影もなく非常に静かだった。

支度をしてAM2:20、出発。
登山口からは真っ暗な樹林帯をずーっと歩く。
何となく富士山ぽくない感じだ。
途中、単独のハイカーが抜いていった。

AM3:37
1時間ちょっとで、本五合林館に到着。
ここが富士宮口と同じ標高らしい。
なおも樹林帯をひたすら歩く。途中岩が増えてきて
真っ暗なので気をつけないとけつまずく。

AM4:25
六合目瀬戸館に到着。
段々風が強くなり寒くなってきたので、長袖の
アンダーとフリースを着た。
AM5:15
ご来光を迎える
段々と日が昇り、雲海を照らしてとても綺麗だった。

真っ暗闇から開放されて、精神的に楽になった。
AM5:35
七合目太陽館到着。
クリック拡大 眼下には雲海が広がり、神聖な雰囲気に。

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AM6:17
本七合目、見晴館到着。

ここからの眺めは素晴らしく、しばし下界を眺めつつ
休憩する。

しかしここでKさんが体調不良に・・・
山頂は諦めるとのことなので、ここからは一人で
てっぺんを目指すことになった。
途中まで息が上がりっぱなしだったが、段々調子
が出てきて、エンジン全開で登り何人も抜きまくる。

AM6:58
八合目江戸屋到着。

ここで外人の姉ちゃんに話し掛けた。
双方片言だったが身振り手振りで何とか通じて、
とても嬉しかった。

写真を撮って貰ったが、電池切れだった・・
バッテリーオーバー!と適当に言ったら、通じた。
AM7:29
この写真、本八合目か、八合五尺か、わからない。
どっちか到着である^^;
たぶん、八合五尺だと思うのだが・・・

途中の小屋で、単三電池4本(1000円)を買う。
高いが、剣ヶ峰で写真を撮るという目標があるので
我慢した。
八合五尺からが長かった・・・
山頂が見えてるだけに、中々着かないのが
じれったい。

パワー全開気味で登るが、段々限りが見え始め
て・・・
最後の鳥居をくぐれば山頂だ。

この3人組に追い付こうとしたが、ギリギリで
無理だった・・
AM8:10
須走口山頂へ。下から5時間50分だった。

天気は良いが風が強い。
山頂の山小屋を眺めてから、地図を確認し
お鉢巡りを決行。
富士山の火口は思ったよりも迫力が無かった。
が、風が強いので吹き飛ばされて転落する
のではという恐怖感があった。
お鉢巡りは反時計回りに歩いた。
強い向かい風に難儀する。

だれも歩いていない火口は殺伐としていて
恐い感じ・・
環境省の休憩所(閉鎖)。
レーダードームのような、何となく昔のSF映画を
思い起こさせる建物があった。
電波望遠鏡である。
富士山測候所から火口の底が見えた。
AM8:46
日本最高所、富士山剣ヶ峰。

前回は悪天候で来られず心残りだったので、
今回は絶対立ってやろうと思っていたので
嬉しかった。

AM9時現在、気温2・8℃、風速14m。
(東京管区気象台HPより)

風を避けて昼飯にしたが、気温が低く底冷えした。

クリック別の写真→
クリックで剣ヶ峰の写真へ
馬の背は滑りやすく、下るのに少し苦労した。
風が強く稜線は緊張。

富士山測候所をふり返る、よくあんなところに
建てたもんだなぁ・・とつくづく思う。
富士宮口山頂付近は山小屋も全て閉まっていた。
人影もほとんど無い。
須走口に戻ると、ブル道をブルドーザーが
上がって来て、山小屋の撤収作業をしていた。

トイレに行きたかったが、バイオトイレもすでに
閉鎖されていた。

AM9:45 下山
須走口の下山路はブルドーザー道だ。
出来たてホヤホヤのキャタピラー跡を踏み
雲海を眺めつつ下る。
眼下には須走駐車場が見える。

富士宮・御殿場・全てのルートが駐車場まで
はっきり見えた。
ブル道は蛇行しながら徐々に高度を下げていく。
下に小屋が見えるが中々近づいてこない・・

砂地でやわらかく膝への負担が少なく
大変助かる。

調子に乗って飛ばしすぎないよう気をつけた。

クリック拡大→
クリックで拡大します
クリックで拡大します 雲の上を歩くのは気持ちイイ。

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AM10:58
七合目太陽館に到着。
ここでいったん登りのルートと合流する。

かなり下って来たが、まだまだ先は長い・・
小屋のワンコが三匹くつろいでいた。
七合目から下は砂走りだ。
ズンズン下れて快適だが、急勾配で距離も
あるため、結構疲れる。

足にもダイブ疲労が溜まり、もつれて一回
コケてしまった。

気温も上がってきて、汗ばみながら下る。
AM11:49、砂払五合目

七合目から50分ぐらいで来たが、2時間ぐらい
歩いた気分だ。

吉野家が店を広げているが、何も買う気がない
ので少し遠めに座って休憩した。
小屋の人がジロジロこっちを見ていて落ち着か
ないので、早々に退散。
五合目の鳥居をくぐるとそこは樹林帯。
あぁ天国!気持ちよい緑の中を歩いていく。

ここからが辛いと某HPに書いてあったが、
日差しは避けれるし楽チンじゃん!と思った。
PM12:18
須走口登山道入り口。

やっとこさ着いた。終わった。充実感で一杯だ。
約2時間半で下った。

みやげ物屋の前でおばさんにお茶を飲むよう
勧められ、断れず一杯頂く。
駐車場に戻り、先に下山したKさんと落ち合う。
お互い無事に下山出来て何よりだ。

気温も上がったせいか、冨士山はガスにまかれ
ていた。

着替えて少し休憩した後、睡魔と戦いながら
ハンドルを握って帰路につきました。

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