高水三山 2003.06.19 (御岳駅〜惣岳山〜岩茸石山〜高水山〜常福院〜軍畑駅)

昨年の11月に甲武信ケ岳で悪化させた左膝の回復を待ちつづけること7ヵ月。
夏のアルプスの為に無理はすまい・・と、ずっと我慢し続けていた登山をいよいよ
再開することにした。

正直言って膝の調子は未知数で、違和感が消えてないことが不安の種であったが
梅雨明け一ヶ月前にしてこれ以上何もせずにはいられない気持ちになり、出かける
ことにした。

今回から膝への負担を軽くしようとダブルストックを購入、その練習も兼ねて少しづつ
体力をつけていこうと足慣らしのつもりでの登山になった。

AM5時自宅を出発、所沢市内で迷いタイムロスののち、御岳苑地駐車場へ。
しかしパラパラと雨が降ってきて、どうしようか散々迷った挙げ句、せっかく来たん
だからと、霧雨の中7:30出発した。

←御岳駅前の橋から渓谷をのぞむ

 

杉林の中、滑りやすい道を登る。のっけから急登だ。
ストックの先端にスベリ止めゴムカバーをつけているせいか、つるっと滑る。
カバーしないほうがいいのかなぁ・・でもマナー的にはつけないとなぁ・・とか

色々考えながら登る。

それにしてもクモの巣の洗礼を受けまくり、間違いなく自分が本日最初の登山者だと確信。
出来るだけストックで取り払うが、わかりずらいのもあって大変だ。

登り始めて一時間ぐらいでバテ気味・・。今日はもういいや・・と少し帰りたくなってきた。
久々の登山でどうも感覚がつかめない。加えて膝も少し違和感があって心配だった。

ストック頼みで頑張って登ってると、突然茂みでガサゴソと音がする。
思わずビクっとしたが、鹿だろうか、斜面を凄い勢いで下っていった。

途中神社の下に地図に書いてある水場あったが、溜り池状態で飲めそうもなかった。

 

バテながらもようやく「惣岳山」(756M)に到着。

山頂の神社はフェンスで囲んであった。山火事防止の為だろうか。

誰もいない山頂は特にこれといって何もなく、登山と膝の無事を
お祈りし、少し休憩してから出発した。

 

惣岳山直下は結構な岩場で、膝を痛めないようにとストックを駆使して
注意しながら降りていった。しかし岩場ではストックは使いづらい・・

薄暗い登山道は、雲が光に照らされて幻想的な雰囲気に。
何だか水墨画みたいだなぁ・・などと思いながら、雨の日の登山はこうゆう
雰囲気が好きになりそうだ。

それにしてもマイナスイオン吸い放題である。

 

40分ほど歩くと、本日の最高峰、岩茸石山(793M)に到着。

相変わらずガスって何も見えない。5年ほど前に棒ノ折山からここに来るはず
だったが、思わぬ残雪で途中名坂峠からエスケープしてしまった。
今思えば正解だったな。

広い山頂で二組のハイカーに会うも、皆中高年。
平日ともあってこのような地味な山では若い人に会わんなぁ。

カロリーメイトとキャラメルを補給し、出発。

 

岩茸石山を後にし、三山縦走の最後、高水山へ向かう。

信仰の山らしく、何とも幻想的な光景の中を歩いてゆく。

この頃になって雨がおさまってきた。

 

高水山(759M)到着。

ここも広い山頂だが、木々に囲まれ何も見えない。
一組の中年夫婦に写真を撮ってもらう。

ここから常福院に向けて少し下った。

 

常福院は霧の中にどんと構えていて
荘厳な雰囲気をかもし出し、とても綺麗な
お寺で、好感が持てた。

狛犬につけたれた鈴と赤い綱?が印象的。

ここでも膝の無事をお祈りしたが、思わず
「かしわで」をうってしまった^^;
常福院はお寺のはず。
祈りは通じましたでしょうか?

常福院から車道まで沢沿いをしばらく下るが
膝が悲鳴をあげてくる。
どうも段差で左足から着地してるので、意識して
右足着地にしてみたら、右膝が痛くなった。
注意しながらストックを頼みにゆっくり下ってゆく。

 

しばらくしてぽんと車道にでる。
急な舗装路は膝に悪い。亀さんスピードでしか歩けない。

舗装路歩きのほうが膝にいいだろう・・とあえてこちらを下山路に
選んだが、裏目にでたか?

道端には綺麗なあじさいが咲いていて、曇り空に綺麗な青が
映えていた。

 

しばらくして、軍畑駅に到着。
到着したらすぐ電車がきて、慌てて切符を買って帰路につく。
ここから御岳駅まで二駅戻る。

軍畑駅はいい雰囲気の駅舎だと聞いていたが、自動券売機もある
綺麗な建物だった。最近建て直したのだろう。

久しぶりの登山で、ずっと溜まっていたものがダイブすっきりしたようだ。
膝もストックのおかげか、酷い痛みが出なかったのは幸いだったが、
連泊の登山に耐えられるか、ちょっと心配にもなった。

いずれにしても、今の自分の実力を知るいいきっかけとなったので、
これからしばらくの間、無理せず少しづつ行けそうな山見つけて
出かけようと登山地図を眺めるのであった。
もっと体力つけなきゃな〜

 

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