槍ヶ岳 2003.8.10-12

1日目 上高地→横尾(テント泊)/2日目 横尾→槍ヶ岳山荘(テント泊)/3日目 槍ヶ岳山荘→上高地


前回の表銀座縦走では思わぬアクシデントにより槍ヶ岳
にたどり着けなかった。
今回は狙いを槍ヶ岳一本に絞ることにして、上高地から
槍沢を登り槍ケ岳へ目指すことにした。

朝3時に家を出発、沢渡10時20分頃のバスに乗る。
バス停には大勢の観光客が並んでおり、一台待っての
乗車となった。

←上高地へ向かうバスの中

バスターミナルに着き、梓川ぞいの遊歩道をゆく。
台風一過を狙っただけあって、青い空の下気持ちよく進む。

梓川→

眺めがよいので、立ち止まっては写真を撮るなどしながら
進む。他の登山者たちも同じだ。

やっぱ晴れってすばらしい

流れる雲と青い空が気持ちイイ。
やっぱ登山は天気が命・・とつくづく思う。
横尾に14:00着。ほとんどコースタイム通り。

テントの受付を済ませて、設営場所に悩むが、水場に近い
サイトはかなり混んでて、落ち着かなそうなので、奥まった
ところにあるサイトに張ることにした。

夜は風も無く恐ろしいほど静かな一晩だった。

←myテント

翌朝5時過ぎ出発。槍ケ岳へ向け淡々と歩く。
しかし雲行きが怪しくなり、槍沢ロッジ手前で本降りに・・。


また今回も雨か・・と気持ちも萎えて、引き返すことを真剣に
考えたが、周りの人は皆山頂に向かうようなので、自分もと
雨合羽を着て身支度整えてから出発することにした。


しかしその後も天気は悪くなる一方で、大曲からの急登は
ひたすら濡れに耐えて登るしかなかった。

(その後デジカメをザックにしまったので、槍岳山荘まで
撮影出来ず。)

槍ケ岳山荘到着。
ガスで槍がどこにあるのかさえ分からない。

かなり大変だったが、登ってる人も沢山いたので、周りに
つられて登り切った感じ。
小屋の中は悪天候にも関わらず、大勢の人で賑わっていた。

風雨のテン泊は嫌だったので、小屋泊にしようか迷ったが
根性出してテン幕に・・。

指定された場所は崖に無理矢理作ったようなサイトだった。

←槍ケ岳山荘ガスの中

霧雨にさいなまれながら設営し、テントにもぐりこむ。

登りにかかった時間を見たら、6時間19分だった。
コースタイム6時間なので、自分にしては上出来だ。

悪天候など何処吹く風、となりの大学生グループは実に
賑やかだ。

私は雨で気分も低調だったせいもあり、妙に寂しくなって、
思わず知り合いに携帯メールしてしまった。


夕方5時近くに突然ガスがとれ、笠ヶ岳の姿が見えた。
 
テン場は思いのほか沢山テントが張られていた。
 

さっきまでガスで何も見えなかったが、槍の姿がやっと拝めた。
   

西鎌尾根にかかる雲
   

5時近くだったと思うが、山頂に向け続々登る人が現われた。
時間も心配だし、早く登る自信もなかったので、後日天気ガ良ければ登ることにした。
   

殺生ヒュッテとヒュッテ大槍。
   

夕暮れ時の槍岳山荘

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夜、再び雨風強くなり、フライを雨が叩く音で気がめいる・・。
前回のようにまたテントが破損するのではとビクビクしながら、
漏れてくる雨と格闘しっぱなしの眠れぬ一夜を過ごした。

翌朝も雨風強く、下山出来るかさえ心配になってきた。
山荘に行ってみると、みな下山準備していたので、自分も降りようと
決め、7;00撤収、下山開始。

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強風に煽られながらも、とりあえず槍沢ロッジまで辿り
着こうと決め、ひたすら下る。

槍沢の雪渓では小屋の人達が集まってコース整備を
していた。それとも殺生ヒュッテスタッフの捜索だろうか・・

やがて大曲につき、ババ平キャンプ場が見えてくるとホッと
したが、中々キャンプ場までつかず、精神的に疲れた。

やがて道も平らになると、快調にとばす。

槍沢沿いの道を行く→

槍沢ロッジに着く頃には天気もだいぶ良くなって、みな
雨具を脱いでいた。

←槍沢ロッジ

横尾まで飛ばしたので休憩したかったが、凄い人で落ち
着ける場所が見当たらないので、素通りし徳沢へ向かう。

涸沢からの登山者が多いらしく、中高年のオバハン軍団が
物凄い速さで上高地に向け歩いていった・・・
どこにあんなパワーがあるのか不思議だ。

混み合う横尾→

徳沢で休憩、足の裏が痛い。
いい加減林道歩きも嫌気が差してくる。

槍ケ岳から22キロあるのだから、疲れても仕方ない。
人を抜すことはまれでも、たぶん100人ぐらいの登山者に
追い越されたと思う^^;中高年の人や、重装備の大学生が
どうしてあんな早く歩けるのか不思議だった。
自分の体力不足を痛感。
←道端のお花を撮影しながらダラダラ歩く

やっと河童橋につくと、凄い数の観光客。
橋が落ちそうだ・・

14:35頃、バスターミナル到着。
待たずにすぐバスに乗れた。

混み合う河童橋→

15:18、沢渡駐車場に到着。

槍ケ岳山頂は登れず、今回も雨にたたられ辛かったが、
何とか帰ってこれてよかった。

 


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