安達太良山 05年3月6日(日)

コース:あだたら高原スキー場(6:15)〜勢至平(7:12)〜くろがね小屋(7:56)〜峰の辻(8:38)〜
〜安達太良山頂(9:06)〜ロープウェイ山頂駅(10:04)〜あだたら高原スキー場(10:35)


前夜4号線をひた走り、あだたら高原スキー場へ到着。百名山も福島まで足を伸ばさないと
行けない距離になってきた。コース整備の為か一晩中ナイターの灯りが点いており眩しい。
風が強く木々の雪が舞っていたが、明日の予報は晴天なので、星空をみながらカップ麺を
食べ、早々に2枚重ねの寝袋にくるまりました。

5時起床。カップラーメンとパンをほおばり
車中で朝を迎える。

外は寒く3月といえどまだまだ冬山だ。


駐車場より朝日をのぞむ。
駐車場側のレストハウスに行ったら何と鍵が
かかって閉まっているではないか!!
水が補給できない・・・がびび〜ん!!

仕方なく車に戻り500mlのサイダーが一本
あったので、持っていくことにする。
いざとなったら雪を解かせば
いいや〜と開き直る。

あれやこれやして6時15分やっと出発。
ロープウェイ山頂駅を望む。今日は快晴だ!
登山道はどこだろ?と建物の間の道を歩いて
いたら、ホテルの厨房の窓が開き、おじさんが
顔を出す。こっち行くと谷底だよ!と言われ
ゲレンデの方を歩くように教えてもらった。

スノーシューを装着し、緩やかなゲレンデを少
し登ると入り口発見。沢山の踏み跡があった。

何だかここまで来るのに一苦労・・・
流石人気の山らしく、トレースはしっかり。
朝焼けの樹林帯を歩くのは気持ちがいい。

しばらくは平らな道をスノーシューで
ザクザク進む。
やがて斜度が増しグングン高度を上げる。
今日は調子が良くてガンガン登れる。

途中ワカンの2人組みとすれ違う。
くるがね小屋に泊まったのだろうか。

振り返ると出発した駐車場が小さく見える。
樹林帯の間からロープウェイ山頂駅方面の
眺めが良くなる。段々高度が変らなくなって
登ってきたなと実感。
段々傾斜が緩やかになってくる。
そろそろ勢至平かな?と少し気が楽になる。

トレースを辿り黙々進む。
赤布も所々についている。
振り返ると下界の眺めが一望できる。



勢至平。一番右が鉄山、一番左がにゅう(安達太良山)。
ここで小休止、風が吹き抜け寒い。オーバージャケットを着て、眩しいのでサングラス装着。


勢至平をくろがね小屋目指して進む。

場所により風でトレースが消えかかっており
軽いラッセルになる。すれ違ったワカン組の
トレースがなかったら、少し厄介だったかも
しれない。
写真を撮りながらもガツガツ進む。

鉄山が段々大きくなってきた。
再び樹林帯に入るとトラバース気味の
斜面になる。しっかりとしたトレースなので
特に危険なとこはない。
そろそろかと思っていた頃、鉄山の下に
くろがね小屋が見えた。

しかしここでトレースがプッツリ消え、
小屋までラッセルするハメになった。

きっと風の通り道なのだろう・・・
くろがね小屋泊のパーティーがゾクゾクと
登っていくのが見える。

かなりの数なので正直ヤな時間来ちゃった
かなと内心思う・・・



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7時56分、くろがね小屋へ。
17年ぶりにやってきました。

記憶とは曖昧だが、当時より建物が
大きくなった気がする。

中ではスタッフの人が急がしそうに
働いている。
小休止してると、小屋の前で準備していた
15人程のパーティーが出発。
殆どの人がスノーシューだ。

あまり人がいるのはヤだけど、これで
トレースはバッチリだな・・とニヤリ。

持ってきたサイダーをチビリチビリ飲んで
再び出発。
小屋からは急登でそこを越えればなだらかに。
途中で休憩していた先ほどのパーティーを
抜き、ガツガツ登る。

先には2パーティーいるようで、雪の感じ
からして先頭はラッセルしているようだ。



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先行くパーティー。

山スキー組もいるようだ。
小屋から30分程で峰の辻へ。
ピーカンで下界が一望出来る。

ここで休憩中のパーティーを抜き山頂へ向う。
峰の辻から山頂へは先頭のパーティーが
見える。トレースはなくラッセルしているようだ。

先程の休憩中のパーティーは馬の背へ向う
ようでどっちに行ってよいやら迷ってしまう。
山頂はどこなんだろう??と地図とGPSを
確認するもよくわからなかった・・・

とりあえず尖がってるあれが山頂だろうと
先発パーティーの後を追うことにした。

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雪は結構積もっており、トレースがあっても
所々結構もぐるし体力も使う。

休憩中のパーティーに追いつきラッセルの
お礼を言いつつ、先頭に出た。

何だか緊張である。
先頭に踊り出たからには格好悪く見られたく
ない!などと見栄をだし、ガンガン登る。
足首上ぐらいのラッセルだ。所々膝ぐらい
潜ったが、思ったよりは楽だった。

竹竿が所々立っているのでルートに迷うこと
はない。ただっ広いので悪天だとヤバそうな
場所だ。

自分のつけたトレースを振り返る。
やがて山頂の肩にでる。
肩にある道標と、山頂。
肩には安達太良山頂の標識があるが、
てっぺんまで登らない人はいないだろう。

後ろのテッペン目指して最後の急登。
にゅうへの登りは急勾配。スノーシューでは
かなりヤバかったが、頑張って登りきる。

9時6分、安達太良山頂へ。
風は強いがさほど寒くない。
すでに厳冬期は過ぎたのだろう。
道標にはエビのしっぽが発達していた。

凄く固いもんだと思っていたが、触ってみると
案外ポロポロ落ちた・・・
鉄山方面の稜線。
和尚山への稜線。
磐梯山。

山半分が吹き飛んでいる。



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吾妻連峰。

是非行ってみたい。



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遠くにひときわ白銀の山脈が見える。
どこの山だろう・・・
飯豊か、朝日連峰か??
右側に大滝山。

左奥に那須連峰がうっすらと。



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福島市を見下ろす。

最高の展望に山頂を去りがたかったが
パーティーが登ってきたので狭い山頂で
のんびりも出来ず、下山することにした。



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肩から山頂を振り返る。
道標にもえびのしっぽが発達。

つついたらボロッと落ちた。
なだらかな尾根を下界の展望を
眺めながら下る。

続々と山スキーヤー達が登ってきた。
プチモンスター。
日曜ともあって、次から次へとスキーヤーが
登ってくる。

下って来た斜面を振り返る。
沢山のトレースがついていた。



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山頂を振り返る。
10時4分、ロープウェイ山頂駅へ。

沢山のスキーヤーで賑わっている。
これから山へ登る人たちも結構いた。
あとはひたすら退屈なゲレンデ歩き。

途中で転んで雪まみれになったら
手がビショビショになってしまった。
気温が高いのだろう。
10時35分、無事下山。

出発してから約4時間半かからない
ぐらいで戻ってきた。
帰り道、麓から安達太良山を望む。

たおやかな山容とはその通りで、改めて麓から
眺めると、とても美しい山に思えました。

お気に入りの山が一つ増えたな〜〜




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