西吾妻山 05年3月20日(日) 晴れ後薄曇

コース:グランデコ・ロープウェイ山頂駅(7:54)〜第3クワッドリフト終点(8:18)〜西大巓(10:04)〜
〜西吾妻山(10:44)〜西大巓(11:42)〜第3クワッドリフト終点(12:23)〜スキー場駐車場(13:32)


前回安達太良山へ登った時に見えた吾妻連峰、樹氷が見られるうちに行こうと
思い立ちました。前夜4号線を走り郡山から猪苗代へ向い、磐梯山麓のスキー場の
ナイターの灯りを横目に、グランデコスキー場までひた走ること270キロ。
駐車場探しにうろうろ・・一番ゲレンデに近い場所に駐車。夜中から朝方にかけて
車中泊の車がワンサカ来てやかましく、何度も目が覚めてしまいました。

朝方かなり冷え込んでいた。
6時頃起きお湯を沸かしラーメンを食べ、急ぎ
仕度していると、手袋を忘れたのに気が付く・・
オーバーグローブはあるが心許無いので車の
トランクから出てきた軍手で代用することに。

慌てて7時30分発のロープウェイに乗る。
土日は早朝から動いてくれるのが嬉しい。

天気は良くゴンドラから西大巓が良く見える。
ゴンドラを降りスノーシューを装着。
コースを見渡すと登山姿の6人組が既に
ゲレンデを登っている。

ゲレンデのどこから取り付くのか良くわからな
かったので、これはシメシメと思い後を追った。

さすが3月下旬ともなると日差しが強い。
途中暑くてオーバージャケットを脱ぐ。

振り返ると磐梯山が綺麗に見える。
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先行パーティーニ追い付くと第3クワッドリフト
終点から丁度入山するところだった。
トレースは無く、ラッセルの様子・・・・

こりゃ大変だな〜と思いつつ、しばらくして
後から付いていくことにした。
しばらく後を追うと先程のパーティーが休んで
いた。ラッセルのお礼を言う。この山に詳しい
人がいて、真っ直ぐ登るようアドバイスされる。

ここからは1人だ。
膝ラッセルで雪は軽い。が、やはり大変。

スノーシューのオプションテイルが
欲しいところだ。
エッチラオッチラ新雪の斜面を登ります。
立ち止まる回数が増えてきた頃、知らない
うちに先程のパーティーがすぐ後ろにいた。

交代してもらい、私は小休止。
この調子だと西大巓で撤退かもなと
内心思う。

パーティーの先頭を引っ張ってた人は
凄いペースでラッセルしている・・・
再びパーティーに追いつき、後ろから
着いていく。休憩するとのことなので、また私が
1人でラッセルだ。ひ〜〜

高度が上がるにつれ雪が深くなっていく。
かなりしんどいゾ・・すぐにパーティーに
追いつかれ、もっと左に進むよう言われる。

斜面をトラバースしたところで先頭交代
してもらう。疲れたので小休止。
またまたパーティーの後ろにくっつかって
あとはお任せしました気分でゆっくり登る。

中々山頂が見えてこないので飽きてきた頃
下界が見渡せるようになる。

磐梯山と左に猪苗代湖を望む。

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樹林帯を出ると山頂らしきピークに向って
最後のひと登り。ここで風が強くなり非常に
寒い。オーバージャケットを着る。

すでにスノーボードのシュプールがあった。
泊まりだったのか、それとも朝一で登った
のかな??
10時4分、西大巓へ。
小広い山頂からは360度の大展望だ。
風が強く寒いケド・・・

安達太良山を望む。
思いのほかデカイなと思った。

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パーティーの人にあの山は何かと聞いたら
飯豊連峰だと教えていただいた。
先日安達太良山からひときわ白銀の山が
見えたが、飯豊連峰だったのだと気がつく。

自分の知らないフィールドがどんどん広がる
気がして、ワクワクしてくる。

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遠く中央に朝日連峰、右に月山。
右眼下は米沢市街。

いや〜山形との県境まで来たのかと
後になってしみじみしてしまった。

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景色をずっと眺めていたがここが終点でなく
西吾妻山へ向わねばならない。
しかし太陽の周りに光のリングが現れたり
そんな遠くない場所に黒い雲が発生して天気が
崩れる予兆だよとパーティーの方から言われ
焦ってしまう・・・

しかしどうしても山頂への思いが強く、西吾妻山
へ向うことにした。

西大巓より西吾妻山を望む。
西大巓からスキーのトレースを辿って鞍部まで
緩やかな斜面を下る。
たおやかな山なのはいいが、悪天になれば
かなり危険だと感じる。幸いまだ崩れる気配は
なかったが、気持ちが焦ってかなりハイペース
になっていた。これが遭難への第一歩なんだ
ろなと思ってしまった。

鞍部からしばらく登り返すと西吾妻小屋へ。
小屋から山頂へは直登する。
風が強くとても寒い。

締まった雪原を越え、カリカリになった
樹氷帯の中を進む。
10時44分、西吾妻山頂へ。

広い山頂は雪原と化し、標柱も雪で埋まって
しまってるようだ。
天元台から来というスキーの人からコース
のことを聞かれる。どっちに行ってよいやら
迷っているようだった。視界が無ければ危険
な山だ。

風が一段と強く、春先といえ顔が凍りそうだ。
樹氷の向こうに飯豊連峰を見る。
雪煙の向うに安達太良山。
東に吾妻連峰を望む。
遠くにうっすら蔵王が見えた。

遠くまで来たんだなぁ〜と実感。。

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遠くに朝日連峰と月山。
右下に米沢市街。

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飯豊連峰。

いつか絶対登ってみたい。

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周りに未知の山域が沢山ありゆっくり山座同定
したかったが、風が強く吹きつける雪煙が
冷たく、一通り写真を撮って天気が崩れない
うちにと足早に元来た道を戻ることにする。


これから戻る西大巓を望む。
再び西吾妻小屋へ。小屋が半分埋まってます。
4メートル近く積もっているのかも・・・

風除けに樹氷の影に座り、小休止。
途中あまり補給しなかったのと飛ばし過ぎで
少々バテ気味だったのでカロリーメイトと
パンをかじる。しっかり補給するのがペース
を守る秘訣だ。
だいぶ薄雲が広がってきたが、今のとこ天気が
崩れる気配もないし、ここまで来たらもう安心
だなと、鞍部までのんびり下っていく。

行きはガツガツ登ってて気づかなかったが
可愛げなモンスターが沢山迎えてくれた。
樹氷帯の中をてくてく歩きながら西大巓へ
向います。

途中で数人のスキーヤーとすれ違った。
何だこれから登る人も結構いるんだなと
焦って登った自分がちょっとアホらしい。
西大巓への登りにかかると、沢山の
スキーヤーが滑り降りてきた。

シールをつけているのか、皆滑り難そうだ。
安達太良山を望む。

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西大巓より西吾妻山を振り返る。
西大巓へ戻ると沢山のグループで賑わって
いた。皆風を避けて樹氷の影で休んでいる。
絶え間なく次から次へと人が登ってきていた。

樹氷の影に座り食べかけのパンをかじる。
下りはいつも足の小指が圧迫され痛いので
面倒だが靴紐をキツク結び直した。
名残惜しいが下山開始。

直下の斜面から磐梯山がドカっと見える。
登ってくる人、滑る人で賑わっている。

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自分達がつけたトレースはしっかり踏み固め
られていた。みんな感謝してくれよ〜なんて
思いながら(自分は大してやってないが)
時折トレースを外れパウダーを踏みしめ
ながら下っていきました。さいこ〜

しかし靴紐をキツク締めすぎたせいで
足が痺れてきた・・・
あっという間にスキー場へ合流。
あの苦労は何だったんだ〜

あとはスキーヤーで賑わうゲレンデの脇を
肩身の狭い思いで下りマス。
最後の最後で急斜面を下っていた時
ドジってこけてしまい、左足をひねって
しまった(泣)。距離が短いからと斜度のキツい
コースを選んだのが間違い・・・

起き上がる時ビリビリと痛みが走り踏ん張り
がきかなかったが、あともう少しだと頑張って
ゲレンデをズリズリ滑り降りながら駐車場まで
戻りました。
幸い大したことなかったです。よかった^^
気をつけねばですね・・・

13時32分、無事駐車場につき
下山となりました。



3月下旬でしたが樹氷原の中を歩けて満足でした^^
今までアルプスばかりに目がいってましたが、東北の山もいいとこ
沢山あるな〜と気がつかされ、これから東北にハマりそうです。
未知の山域にワクワクの一日でした。



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