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朝方かなり冷え込んでいた。
6時頃起きお湯を沸かしラーメンを食べ、急ぎ
仕度していると、手袋を忘れたのに気が付く・・
オーバーグローブはあるが心許無いので車の
トランクから出てきた軍手で代用することに。
慌てて7時30分発のロープウェイに乗る。
土日は早朝から動いてくれるのが嬉しい。
天気は良くゴンドラから西大巓が良く見える。 |
ゴンドラを降りスノーシューを装着。
コースを見渡すと登山姿の6人組が既に
ゲレンデを登っている。
ゲレンデのどこから取り付くのか良くわからな
かったので、これはシメシメと思い後を追った。
さすが3月下旬ともなると日差しが強い。
途中暑くてオーバージャケットを脱ぐ。
振り返ると磐梯山が綺麗に見える。
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先行パーティーニ追い付くと第3クワッドリフト
終点から丁度入山するところだった。
トレースは無く、ラッセルの様子・・・・
こりゃ大変だな〜と思いつつ、しばらくして
後から付いていくことにした。 |
しばらく後を追うと先程のパーティーが休んで
いた。ラッセルのお礼を言う。この山に詳しい
人がいて、真っ直ぐ登るようアドバイスされる。
ここからは1人だ。
膝ラッセルで雪は軽い。が、やはり大変。
スノーシューのオプションテイルが
欲しいところだ。 |
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エッチラオッチラ新雪の斜面を登ります。
立ち止まる回数が増えてきた頃、知らない
うちに先程のパーティーがすぐ後ろにいた。
交代してもらい、私は小休止。
この調子だと西大巓で撤退かもなと
内心思う。
パーティーの先頭を引っ張ってた人は
凄いペースでラッセルしている・・・ |
再びパーティーに追いつき、後ろから
着いていく。休憩するとのことなので、また私が
1人でラッセルだ。ひ〜〜
高度が上がるにつれ雪が深くなっていく。
かなりしんどいゾ・・すぐにパーティーに
追いつかれ、もっと左に進むよう言われる。
斜面をトラバースしたところで先頭交代
してもらう。疲れたので小休止。 |
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またまたパーティーの後ろにくっつかって
あとはお任せしました気分でゆっくり登る。
中々山頂が見えてこないので飽きてきた頃
下界が見渡せるようになる。
磐梯山と左に猪苗代湖を望む。
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樹林帯を出ると山頂らしきピークに向って
最後のひと登り。ここで風が強くなり非常に
寒い。オーバージャケットを着る。
すでにスノーボードのシュプールがあった。
泊まりだったのか、それとも朝一で登った
のかな?? |
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10時4分、西大巓へ。
小広い山頂からは360度の大展望だ。
風が強く寒いケド・・・
安達太良山を望む。
思いのほかデカイなと思った。
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パーティーの人にあの山は何かと聞いたら
飯豊連峰だと教えていただいた。
先日安達太良山からひときわ白銀の山が
見えたが、飯豊連峰だったのだと気がつく。
自分の知らないフィールドがどんどん広がる
気がして、ワクワクしてくる。
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遠く中央に朝日連峰、右に月山。
右眼下は米沢市街。
いや〜山形との県境まで来たのかと
後になってしみじみしてしまった。
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景色をずっと眺めていたがここが終点でなく
西吾妻山へ向わねばならない。
しかし太陽の周りに光のリングが現れたり
そんな遠くない場所に黒い雲が発生して天気が
崩れる予兆だよとパーティーの方から言われ
焦ってしまう・・・
しかしどうしても山頂への思いが強く、西吾妻山
へ向うことにした。
西大巓より西吾妻山を望む。
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西大巓からスキーのトレースを辿って鞍部まで
緩やかな斜面を下る。
たおやかな山なのはいいが、悪天になれば
かなり危険だと感じる。幸いまだ崩れる気配は
なかったが、気持ちが焦ってかなりハイペース
になっていた。これが遭難への第一歩なんだ
ろなと思ってしまった。
鞍部からしばらく登り返すと西吾妻小屋へ。 |
小屋から山頂へは直登する。
風が強くとても寒い。
締まった雪原を越え、カリカリになった
樹氷帯の中を進む。 |
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10時44分、西吾妻山頂へ。
広い山頂は雪原と化し、標柱も雪で埋まって
しまってるようだ。
天元台から来というスキーの人からコース
のことを聞かれる。どっちに行ってよいやら
迷っているようだった。視界が無ければ危険
な山だ。
風が一段と強く、春先といえ顔が凍りそうだ。 |
樹氷の向こうに飯豊連峰を見る。 |
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雪煙の向うに安達太良山。 |
東に吾妻連峰を望む。 |
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遠くにうっすら蔵王が見えた。
遠くまで来たんだなぁ〜と実感。。
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遠くに朝日連峰と月山。
右下に米沢市街。
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飯豊連峰。
いつか絶対登ってみたい。
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周りに未知の山域が沢山ありゆっくり山座同定
したかったが、風が強く吹きつける雪煙が
冷たく、一通り写真を撮って天気が崩れない
うちにと足早に元来た道を戻ることにする。
これから戻る西大巓を望む。 |
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再び西吾妻小屋へ。小屋が半分埋まってます。
4メートル近く積もっているのかも・・・
風除けに樹氷の影に座り、小休止。
途中あまり補給しなかったのと飛ばし過ぎで
少々バテ気味だったのでカロリーメイトと
パンをかじる。しっかり補給するのがペース
を守る秘訣だ。 |
だいぶ薄雲が広がってきたが、今のとこ天気が
崩れる気配もないし、ここまで来たらもう安心
だなと、鞍部までのんびり下っていく。
行きはガツガツ登ってて気づかなかったが
可愛げなモンスターが沢山迎えてくれた。 |
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樹氷帯の中をてくてく歩きながら西大巓へ
向います。
途中で数人のスキーヤーとすれ違った。
何だこれから登る人も結構いるんだなと
焦って登った自分がちょっとアホらしい。 |
西大巓への登りにかかると、沢山の
スキーヤーが滑り降りてきた。
シールをつけているのか、皆滑り難そうだ。 |
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安達太良山を望む。
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西大巓より西吾妻山を振り返る。 |
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西大巓へ戻ると沢山のグループで賑わって
いた。皆風を避けて樹氷の影で休んでいる。
絶え間なく次から次へと人が登ってきていた。
樹氷の影に座り食べかけのパンをかじる。
下りはいつも足の小指が圧迫され痛いので
面倒だが靴紐をキツク結び直した。
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名残惜しいが下山開始。
直下の斜面から磐梯山がドカっと見える。
登ってくる人、滑る人で賑わっている。
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自分達がつけたトレースはしっかり踏み固め
られていた。みんな感謝してくれよ〜なんて
思いながら(自分は大してやってないが)
時折トレースを外れパウダーを踏みしめ
ながら下っていきました。さいこ〜
しかし靴紐をキツク締めすぎたせいで
足が痺れてきた・・・ |
あっという間にスキー場へ合流。
あの苦労は何だったんだ〜
あとはスキーヤーで賑わうゲレンデの脇を
肩身の狭い思いで下りマス。 |
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最後の最後で急斜面を下っていた時
ドジってこけてしまい、左足をひねって
しまった(泣)。距離が短いからと斜度のキツい
コースを選んだのが間違い・・・
起き上がる時ビリビリと痛みが走り踏ん張り
がきかなかったが、あともう少しだと頑張って
ゲレンデをズリズリ滑り降りながら駐車場まで
戻りました。
幸い大したことなかったです。よかった^^
気をつけねばですね・・・
13時32分、無事駐車場につき
下山となりました。 |