白馬岳 2日目 8月23日(土)

白馬頂上宿舎〜杓子岳〜鑓ヶ岳〜鑓温泉〜猿倉



朝5:10出発。
風が強くテントを撤収するのが大変だった。
収納袋などを飛ばされる人が相次ぎ、色んなもの
が風に舞っていた・・

稜線に出ると綺麗な朝焼け。
初めてこんな景色を見たと思う。
しかし稜線は強い西風が増してきて、次第にガス
で何も見えなくなった。

1時間強で杓子岳到着。
巻き道からの直登が大変だった。

早々に立ち去り鑓ヶ岳に向かうが、稜線は爆風の
通り道となり、特に鞍部では思わずしゃがみ込んで
しまうぐらい大変だった。
強風によろめきながらも鑓ヶ岳に到着。
後続の登山者と目が合い、双方思わずニヤけて
しまう。

唐松岳まで縦走の予定だが、不帰キレットで
ホントに帰れなくなりそうな気がしてきた。
山頂を後にし、唐松岳へ向かうが、鑓温泉に
エスケープすることを真剣に考えはじめた。

しかし、この夏北アルプスで計画通りに進んだ
ことがない。どうしてこうもついてないんだ!と
イライラした。
鑓温泉との分岐の東側斜面には数人の登山者が
風から退避していた。みな唐松岳へ行くのを
諦めているようだ。

この悪天でキレット越えは無理そう・・てか稜線
歩きさえままならないので、ここは涙を飲んで
鑓温泉経由で猿倉へ下りることにした。

東側は晴れており、眼下に白馬村がキラキラ
輝いて見えた。
えっちらおっちら下って行くうち、鑓温泉到着。
なんともエエ雰囲気の小屋だった。

ここで一泊してもいいかな・・と思ったが、まだ
時間も早いし、小休止してから下りてしまうことにした。
鑓温泉から先は何度か雪渓を渡るが、途中でコケ
て道しるべの赤ペンキが靴についてしまい、後に
洗ったのだがとれなくなってしまった。

雪渓の崩壊場所は迫力があった。
稜線を見上げると晴れている・・
風が強かったのは朝だけだったようだ。

とても複雑な思いだったが、縦走はまた次回にチャレンジ
するとしよう。

鑓温泉からはなだらかな道を永遠と歩く。
ホントに長くて嫌になってしまった。
12:40分。
鑓温泉から3時間強で、ようやく猿倉の分岐についた。

ここから猿倉荘まで下り、コーラを買って一休み。
下山してきた人に声をかけ、タクシーの相乗り相手を見つけ、
八方の駐車場に無事ついた。

タクシーのうんちゃんの話だと、やはり唐松まで縦走出来ずに
下山してきた人がいたそうな・・

残念だったが、天候にはそこそこ恵まれた?ので、まぁまぁ
満足だったかな。



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