赤岳 04年3月16日(火)

コース:美濃戸口〜美濃戸山荘〜行者小屋〜文三郎尾根〜赤岳〜
〜地蔵尾根〜行者小屋〜美濃戸山荘〜美濃戸口 



最近暖かだし、早くしないと雪山楽しめなくなりそうなので、どこに行こうか
あれこれ検討した結果、まだ行ったことのない赤岳へ行こうと決めた。
ピッケル・アイゼンを駆使しての本格的な雪山ということもあり、
それなりの不安もつきまとう・・・

前夜、道の駅蔦木宿に車中泊し。朝起きたら5時!で、慌てて
八ヶ岳高原道路を走り美濃戸口へ向かう。
赤岳山荘まで車で入ろうとしたが、林道に入ってまもなく凍った深い轍で
アンダーヒットを繰り返し、ヤバくなる前に引き返し八ヶ岳山荘に車を停めた。


八ヶ岳山荘の駐車場で慌てて準備。

奥まで車で入れなかったぶん、時間がキツく
なると思い、6時20分慌てて出発。

赤岳山荘に向かう林道はだいぶ雪が融けて
いて、頑張れば車でも行けたかなぁ・・
と後悔する。
部分的にかなり凍っていたが。

朝一は息が上がる・・
猛スピードで歩いたせいか、40分程で
やまのこ村に到着。

朝日に照らされ、前方に阿弥陀岳??
が見えてくる。
美濃戸山荘を過ぎると登山道に入り、雪の
締まったなだらかな登り坂をガンガン登る。

しかし林道で飛ばし過ぎたせいかペースが
あがらない・・
最近の悩み事が頭の中をグルグル回り
精神的にも参ってしまう・・

ふと樹林帯から御嶽山?が見え、おお〜
っと感動。

やる気が一気に出てきて復活!
かなりの人が入山しているようで、
トレースはバッチリ。

時折、雪の上に小用の跡があり幻滅><
頼む、雪かけて隠せ〜
眼前に赤岳が姿を現す。
(この時は何の山だかわかりませんでした^^;)
8時44分、行者小屋へ。
テントが数張あった。

雪に照らされ非常に眩しい><
最近買ったサングラスを装着。
行者小屋より硫黄岳。
北ア南部のパノラマ。



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ここでアイゼンを装着し、ストックをピッケルに
持ち替え、文三郎尾根へ向かう。
最初の樹林帯の急坂ですご〜く息があがる。
アイゼン歩きにくい・・・

おまけに両かかとが靴擦れを起こし
辛い道中に・・・

文三郎尾根を見上げる。
風はなさそうだし大丈夫そうだ。
樹林帯を抜けると鎖場の急登。
ガニマタ歩行で少しずつゆっくり登る。

雪は締まっていて歩きやすい。
鉄格子状の階段は雪で覆われており
踏み跡のついた脇を通過。
中岳・阿弥陀岳を望む。
迫力あるなぁ・・



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文三郎尾根中腹から行者小屋を見下ろす。

随分登ってきたなぁ・・と感激。
岩登りしてる人たちがいました。
はぁはぁ喘ぎながら登って行くと
いつの間にか展望が広がっていた。

中央アルプスのパノラマと、手前右に
富士見パノラマスキー場。


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トレースを辿り阿弥陀岳への分岐で
先行者を抜かす。

風が強く寒いので、オーバージャケットを
着つつ水をガブ飲み。
南アをバックに権現岳。

雄大だ〜
やがて岩と雪のミックスになり、アイゼンを
ひっかけないよう気をつけた。

踏み跡を慎重に追うが、鎖があるので
ルートに迷うことはなさそうだ。
権現岳との分岐へ。
東側の展望が開けた。

鉄階段を上り山頂まだかなぁ〜と
思っていると・・・
10時30分、赤岳山頂へ。

わりとあっさり着いてしまった感じ。
下から4時間でした。

写真をパチパチ撮り、展望を楽しむ。
エビの尻尾は無く、春山の雰囲気。
御嶽山はちょっとガス。
奥に南ア、手前に権現岳。
迫力あって感動〜



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数名のパーティーがいました。
赤岳頂上小屋。
ホントに頂上にあるんだぁ。。

つららから水がしたたり落ちていたので
すでに厳冬期の寒さはなかった。

岩陰に座り、パンをむさぼり小休止。
南八つを望む。



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奥秩父方面を望む。

右奥に金峰山が確認出来た。



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赤岳展望荘を見下ろしながら下山。
かなり急な坂だ。
気温が上がり雪がゆるんでいて、気をつけ
ないとズルっといきそう・・

ちょっとした稜線歩きで、アルペン気分に
浸ってしまう。



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赤岳展望荘から赤岳を望む。

あんな急斜面降りてきたのかぁ・・
としみじみ。。
赤岳展望荘から少し歩くと地蔵尾根の分岐へ。

後ろは二十三夜峰かな?
単独の縦走者が見えた。
地蔵尾根は岩だらけの、尾根なの?
と言わんばかりの急斜面だ。

部分的には鎖につかまりながら慎重に
降りなければならない。

雪がヤワくなっているので、アイゼンワーク
に気をつける。
登ってきた文三郎尾根を望む。
あんなとこ登ったの!?と思ってしまう。
地蔵尾根中腹より、中岳と阿弥陀岳を望む。



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岩の急斜面が終わり樹林帯に入ると一安心。
尻セードをちょこっとしながらガンガン下る。

かなり暖かで汗がにじむ・・・
再び行者小屋へ。
山頂から50分程かかった。

この暖かさで屋根の雪が融け
さかんに水が流れ落ちていた。
行者小屋前から赤岳を望む。

アイゼンをしまい、ピッケルをストックに
持ちかえる。

オーバージャケットも脱ぎ、水をガブ飲みし
小休止してから再び歩き出す。
南沢が近づくと登山道にも土が見え始める。
朝は凍っていた場所も、融けてヌカルミに
なり、なるだけ雪の上を選んで小走りに下る。

途中でフリースを脱ぎ、アンダーと山シャツで
丁度良かった。

行者小屋から50分で美濃戸山荘に到着。
随分飛ばした。

ここで水を補給し、小休止。
朝はカチンカチンの林道も、だいぶ融けて
ヌカルミの場所が多く難儀する。

轍は川と化した。
ダラダラ歩いて、13時48分美濃戸口へ到着。
約7時間30分の登山だった。

八ヶ岳山荘で駐車料金500円を払い、帰り支度
をして埼玉の自宅まで帰路につきました。

思ったより時間もかからず、好天にも恵まれ
満足いく山旅でした。


来年は阿弥陀岳に登りたいなあ・・・




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