鳳凰三山 04年5月26日(水)

コース:夜叉神峠駐車場〜夜叉神峠〜南御室小屋〜薬師岳小屋〜薬師岳〜観音岳〜地蔵岳〜
〜観音岳〜薬師岳〜夜叉神峠


この時期手短で登れそうな100名山を探していたら、鳳凰三山が思い当たった。
南アは2年ぶりでしばらく遠ざかってたので久しぶりだ。
ルートを調べ、青木鉱泉か夜叉神かで迷ったが、ロングルートにチャレンジ
したいと思い(青木鉱泉で駐車料金払うの嫌だったのもあるが)、夜叉神峠
からの日帰りピストンに決定。コースタイムだと14時間ぐらいかかるので
かなり無謀かと思ったが、深く考えるのはヤメてとりあえずやってみることにした。

前夜23時に夜叉神峠に到着し、車中泊。

目覚まし通り3時半に起き、ボーっとしながら
身支度をする。
他にも出発する人がいるらしく、準備していた。

4時9分、まだ薄暗い中ヘッドライトを点けて
出発。長い一日の始まりだ。
行程が長いことを念頭にいれ、焦らずゆっくり
樹林帯のなだらかな道を登る。

4時58分、夜叉神峠へ到着。
白峰三山が朝日に染まり、とても綺麗だ。

アルプスに来たんだな〜と実感する。
やる気もUP!



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夜叉神峠から一旦下り、急登をゆく。

樹林帯越し、西面に富士山が見える。
途中オッきい用を足し、再び歩きだし時
何かいるなと思った瞬間、すぐ前方に
カモシカ出現。

まだ子供なのか、かなりの至近距離ながら
逃げもせず、ツブらな瞳でこちらを見ている。

襲ってくる様子もないので一安心^^;
人馴れしてるのかなぁ・・
6時5分、淡々とペースを守り、杖立峠へ。

地図だと夜叉神峠から2時間とあったが
1時間ちょっとで着いてしまった。

やや拍子抜け・・と共に、これならピストン
可能だなと思った。
小休止の後、再び歩き出すと、またまた
カモシカ出現。

今度も登山道脇に座り、逃げる様子もない。
こちらをじっと見ていたが、そのうち草を
食べたりして俺に関心なさそうだった^^;

それにしても多いなぁ・・
樹林帯をひょっこり抜けると、火事場跡へ。

再び白峰三山が眼前に広がる。
岩ゴロゴロの開けた尾根道をしばらく登ります。
樹林帯に入り、下を見ながらゼェゼェ登って
いると、ふと前方に気配を感じる・・・
視線を起すと、真ん前にカモシカがこちらを
向いて立っているではないか〜

ビックリして思わずオワ〜と声を上げると、
ぴょんと登山道の脇に飛び、こちらを見ている。

大人のカモシカのようで、体格がいい。
身動ぎせずこちらをジ〜っと見ている・・・

色々話し掛けたが反応が無い・・・
7時18分、苺平へ。

南御室小屋までもう少しだ。
7時40分、南御室小屋へ。

水場で冷たい水を補給し、小休止。
天気が良かったせいもあり、とてものんびり
した雰囲気。ここでテントも楽しそう。

小屋番さんにカモシカが何故人馴れ
してるのか尋ねたら、元々警戒心が弱く
逃げないとのことだった。

ちなみにニホンカモシカは
警戒心が強いそうです
南御室小屋からは打って変わって急登に。
ペースを乱さないようゆっくり登る。

ガマの岩から東面の展望が良い。
白峰三山を望む。
稜線に出ると日差しが眩しく、サングラス装着。

遥か彼方に広河原を発見!
今年は南ア林道開通するのかなぁ・・と
思いが巡る。
白砂利と岩の稜線を、薬師岳目指して進む。
薬師岳小屋手前から仙丈ケ岳を望む。
8時50分。薬師岳小屋へ。

稜線の鞍部に建てられており、
山小屋独特の匂いがした。

まだ土日営業のみのようだ。
8時58分、薬師岳へ。
ここまで来て少しほっとする。

小広い山頂からは白峰三山が素晴らしい。



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雲海の向こうに金峰山を望む。
観音岳手前から富士山を望む。

ここで今日始めて登山者とすれ違う。



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観音岳から八ヶ岳を望む。
9時26分、観音岳へ。
岩の上からは360度の大展望だ。

移動したせいで少しづつ白峰三山の
展望が変わっていくのが面白い。
右に地蔵岳と、奥に甲斐駒ケ岳を
見ながら地蔵岳へ向かいます。

観音岳から荒地を一気に下った後、
再び登り返すので結構キツイ。

帰りが思いやられる・・・



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何度も立ち止まりながらも、10時30分
地蔵岳へ。やっと着いた〜

目の前で見るオベリスクはデカい!



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最高点に立たないと気がすまない性格なので
ストックを置きオベリスクへ挑戦。

踏み跡を辿りつつ山頂直下の
岩場まで何とか辿り着いた・・・

最後の岩場にはロープがかけられて
いてシメた!!と思ったが、その手前の
岩場を登れず素直に諦め断念した。
(登れそうだったが帰りがヤバそうだった)
オベリスク山頂直下から賽の河原を望む。
再び賽の河原へ戻り、昼食にする。
オベリスクで結構時間を使ってしまった。

すでに出発してから7時間近く経っている。
寝不足もあり軽い頭痛も・・・
眠いし頭がぼーっとする。

賽の河原からお地蔵様と甲斐駒ケ岳を望む



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11時15分、昼食を済ませ再び出発。

地蔵岳からは白峰三山がカブって見える。
北岳の大樺沢がハッキリ確認出来た。
観音岳へは悶絶の登り返しが待っていた。
足もかなりキている、一歩が非常に重い。

観音岳手前から地蔵岳を振り返る。
12時を堺に雲が出始め、まるで夏山のような
天気になった。
薬師岳から観音岳への稜線を振り返る。

雲がかなりかかっている。
薬師岳を過ぎればあとはガンガン降りて
南御室小屋へ。(12時47分)

ベンチで少し横になり、水場で汲んだ
おいしい水で喉を潤す。
ここまで来れば、何とか帰れるなぁと一安心。

苺平への登り返しが体に堪え、火事場跡の
稜線は岩ゴロゴロで疲れた足に堪える。

杖立峠へのなだらかな下りを淡々と歩き
夜叉神峠手前の痩せ尾根の急坂をエッチラ
オッチラ下る。
夜叉神峠へ着く頃には、足の裏や
膝の痛みがダイブ酷くなる。

指先の痛みはかなりで、すぐにでも靴を
脱ぎたかった。

やがて夜叉神峠へ到着(3時46分)。
雲で白峰三山はすっかり見えなくなっていた。

ベンチに座り休むと、虫がブンブン寄ってくる。
夜叉神峠から小走りに下ったら、
膝の痛みが酷くなってきた。

まだかまだかとダラダラ歩くと
4時18分、夜叉神車道へ到着;;

やっと着いたぁぁぁ〜
通行止めが続く南ア林道のゲート。

南御室小屋のHPだと、6月中旬から
開通すると書いてありました。

今年の南アは賑わうことでしょう。


総行動時間12時間10分。疲れました。
日帰りにはかなりロングコースでしたが、何とかこなせてホッとです。
一つの自信となった気がしました。

帰りは心配していた睡魔も渋滞も無く、ノンストップで
自宅まで疾走し無事帰宅しました。


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