甲斐駒ケ岳 04年6月5日(土)

コース:竹宇駒ケ岳神社〜七丈小屋〜甲斐駒ケ岳〜七丈小屋〜竹宇駒ケ岳神社



    前回、鳳凰三山を日帰りピストンし、カモシカ山行の楽しさを知って
    しまった私は、前から狙っていた甲斐駒の黒戸尾根を日帰りで
    チャレンジしてみることにしました。
    前夜道の駅白州に車中泊、3時半起床し身支度を整え
    尾白川渓谷の駐車場に移動。


まだ薄暗い駐車場を4:08分出発。

ヘッドライトを点け林道を歩き、竹宇駒ケ岳神社
を過ぎ、尾白川にかかる吊り橋を渡り登山道へ。
この吊り橋、結構揺れてビビる。

今日は距離も長い、標高差が2200mあるので
焦らずゆっくり進む。


早くも後続が来て、2人抜かしていった。
みんな凄いスピードで登っており、健脚揃いな
コースだと思った。(自分は違うが)

気力が沸かず辛い登りだったが、励まされる
思いがしてエンジンスタート。

40分程経つとダイブ明るくなる。
綺麗な新緑歩きとなった。
3時間程で刃渡りへ。
難所とされているが別に大したことはない。

一気に展望が広がった。
甲府方面を望む。

朝靄がかかっている。
地蔵岳を望む。

先週登ったので何だか感慨深い。
刃渡りを過ぎると、斜面をトラバースするように
階段が着けられている。

ストックをしまい慎重に登る。
7時30分、刀利天狗へ。
ベンチに腰掛け小休止。

下りて来た気のいい兄チャンとしばし談笑。
夜の8時に登り、朝4時に着いたそうだ。
独りで真っ暗闇登るなんて真似出来ないなぁ
先週は奥多摩駅から三峰まで10何時間かけて
登ったそうです^^;
刀利天狗からは、なだらかな道を進む。
五合目小屋手前で甲斐駒が姿を現した。

まだ結構あるなぁ・・と複雑 ^^;
8時8分、五合目小屋到着。
下から丁度4時間だ。

この小屋は使われてないようで廃屋といった
感じだ。裏手に誰かのレリーフがあった。
五合目小屋を過ぎると急斜面の連続。
這いつくばる様な斜面に着けられた
階段が次々と現れる。

アイゼンで引っかいた跡が沢山あり、ササクレに
気をつけないと指が刺だらけなりそうだ。
垂直の岩場に着けられた階段では
握る手にも力が入る。

結構デンジャラスな鎖場もあり、刃渡りより
よっぽど恐いじゃん!と思う。

しかし結構面白い・・・
8時50分、七丈小屋へ。
日はすっかり昇り、日差しが眩しい。

小屋前まで水が引かれ大変助かった。
しばし小休止・・・
第二小屋は真新しい。
第二テント場から南面を望む。
やがて樹林帯を抜けると岩稜帯となり、
ギラギラと日差しが照りつける。

9時40分、八合目御来迎場。
ここから下界が綺麗に見渡せる。

山頂見えれど中々近づかず・・・
勾配のある狭い岩場を通過。
疲労度DX

段々腕時計の高度計を頻繁に見る
ようになる。かなりキツい〜
駒津峰方面との分岐から仙丈ケ岳を望む。

山頂までもう少し!
10時45分、甲斐駒ケ岳山頂へ。
下から6時間34分でした。

山頂には数人居るだけだ。ノンビリ昼食にする。
暫らくして6時に駐車場を出てきたという人が
登ってきた。早いなぁ・・
山頂から自宅が見えるらしく、地元の人らしい。

携帯が通じるので、知り合いに
電話やメールをした。


 
地蔵岳、観音岳と後ろに富士山を望む。
右に早川尾根。クリック拡大
 
中央に御嶽山を望む。
クリック拡大



中央アルプスを望む。クリック拡大

八ヶ岳を望む。クリック拡大


 
手前に鋸岳と北アのパノラマ クリック拡大
 
手前に北岳と南アの山並み クリック拡大


前回鳳凰三山縦走の時に足裏が痛くて辛かった
ので、休憩中に靴を脱ぎ足をリラックス。
これって結構疲労回復。

オニギリを3個ほおばり、じゃがりこ1箱食べて
満腹に。写真を撮ったりしながらまったり過ごす。
ぼちぼち周りの人も下山し始めた。
自分も1時間程休んだので
11時45分再び出発。

駒津峰方面に下る登山者を見下ろす。
下りはどうもペースがつかめない。
登りはさほど感じなかった岩場も、下りは
足場に気を使い結構疲れる。

途中でお腹が痛くなり、岩陰で失礼した^^;
それにしても長い長い道のりに感じられる・・
13時、やっとこさ七丈小屋へ。
天場にはペグが綺麗に用意されてます。

木陰で座り、水を補給し休憩。
バテ気味だ。
次の休憩ポイントを五合目に定め、下山。

かなり激しい梯子や鎖場の通過に神経を使う。
体も疲れているので注意しながら下りた。
13時48分、五合目小屋へ。

甲斐駒を眺めながら随分下りてきたなぁ・・と
しみじみ感じる。木陰を見つけ小休止。

軽い頭痛がする・・お昼の時にずっと日なたに
居たのがいけなかたのかも。

重い腰をあげ、再出発。
五合目小屋からしばらく登り返しが続き、
あとはなだらかな下り坂をガンガン下る。

30分程で刀利天狗に着き、さらに進んで
刃渡りまでどんどん進む。

気温が高いので午後にはガスが出るだろうと
思っていたが、雲ひとつない天気が続く。

刃渡りから八つを望む。
刃渡りから金峰山方面を望みます。
さらに1時間弱進むと横手と白須の分岐へ。

白須方面は登山道が崩落しクローズされて
るので、横手方面へ10分程進んでから
道標に従い冬道を進みます。
曲がりくねった道を、足裏の痛みと戦いつつ
頻繁に高度計を見ながらまだかまだかと下る。

沢の音がまじかに迫った頃、朝の吊り橋へ。
やった〜〜

観光客が沢山いてちょっとビックリ。
山の私はやや浮いてるかも・・・
しばし林道を歩き、16時37分駐車場へ。

登り6時間34分、下り4時間52分。
休憩含め12時間29分の長丁場でした。

今回は膝痛もさほどなく、アンダーを変えたので
股ずれも起こらずで、長時間山行対策は
効果アリ。

鳳凰三山の時よりも多少楽に感じたかな??
帰りに韮崎で渋滞に掴まり、この先どうやって
帰るんだよ〜と思ったが、暇だったので富士を
パシャパシャ撮りながら暇潰し。

その後は酷い渋滞もなく、5時間ちょい
運転して帰路につきました。





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