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携帯アラームで6時過ぎに起きる。
トイレに行くと第一駐車場はすでに満車だ。
山頂方面の眺めも良く好天にホッとする。
湯を沸かしカップラーメンを食べ、のんびり
仕度していると、いつかしか時間が過ぎていく。
片道900円の券を買い、8時30分発の
ロープウェイに並ぶ。厳冬の3000M峰へ
いよいよ挑戦。不安と期待でいっぱいだ。 |
高度を上げるにつれゴンドラから乗鞍岳や
中アの見事な眺めが現れた。
2000の山頂駅に着くと眺めが素晴らしい。
GPSをセットし、ルートを確認。
8:47出発。
山頂駅から乗鞍岳と穂高連峰→ |
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ゴンドラ駅の上に鳥居があり、そこから
何本かのトレースがあり、ホッとする。
登山者らしき人は他にはおらず、本日
一番乗りらしい。
スノーシューを着け、いざ出発。 |
樹林帯の中をトレースを追い、足首ぐらいの
軽いラッセルで進む。雪はパウダーだ。
夏道をセットしたGPSと明らかにコースが
異なっているが、冬は一本北側の尾根を
登るとの情報を得ていたので、まぁそのコース
なんだろなと思った。 |
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やがて樹林帯を抜けると山頂が現れる。
風に消されて薄くなったトレースをたどる。
この天気なら迷う心配はないだろう。 |
スノーシューでパタパタ登っていくと、左手に
女人堂が見えてくる。
やはり一本隣の尾根を登ったのだと確信。
夏道通りにあちらの尾根へ渡ろうかと思ったが
谷へ下り登り返すのが面倒なのでやめる。
このまま進んでも問題なさそうだ。 |
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ブッシュが多くなってきたので尾根を少し右手
に下りて比較的雪の積もった斜面を登る。
夏道どおりだと露岩帯と土のコースを行くが
積雪期はこちらの方がよさそうだ。
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石室山荘が見えてきた。 |
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早くも下山してきたパーティー。
かなりの早出か、テント泊かな?
←クリック拡大 |
振り返れば中アの大パノラマ。
クリック拡大→ |
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石室山荘へはやわい雪の急斜面。
あえぎながら登ります。
スノーシューだとズリズリ落ちて登り難くなった
ので、小屋の少し手前でアイゼン装着。 |
11時08分。九合目、石室山荘到着。
小屋半分が雪に埋まってます。
休憩していたら、遥か下方に見えていた
男性に追いつかれてしまった・・・
スノーシューでまだ登るようだった。
別に凄いラッセルをしたわけじゃないが、ずっと
私のトレースを追って来ていたので、何か一言
欲しいところだ^^; |
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石室山荘から覚明堂へはキツイ急斜面。
つぼ足トレースを辿り一歩1歩ゆっくりと進む。
←下から見ると最高点だと思っていた覚明堂 |
11:30。
息もキレキレ、急斜面を登りきると
覚明堂へ到着。
下から見ると最高点に見えたが、ハズレ。
夏タイムで更に25分、山頂まで登らねば
ならない。
ストックをピッケルに持ち替えて出発。
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覚明堂の右手から登ってしまうと鳥居に向け
てチョッピリ恐いトラバース。
左手の夏道通りにくれば問題なかったようだ。 |
尻セードで下る登山者。
クリック拡大→ |
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一ノ池。
非常に冷たい風の通り道で、顔を手で
覆わないと凍ってしまいそうだ。
仕方なく目だし帽をかぶりゴーグル装着。
どうもパワーが出ないので補給食を食べ
水分補給。しかしアルミの水筒のキャップ
を締めようとしたら、口の部分が凍ってしまい
締まらない・・・たった1分もない出来事。
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最後の露岩帯の稜線を行く。
空気が薄いのか、息が上がり足が進まない。
加えて、目だし帽の口の部分が厚く出来ており
呼吸するのも大変・・・
ゴーグルも曇るしで一苦労。 |
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フラフラしながら登っていくと、やがて
頂上山荘の裏手を回り、鳥居をくぐって
いよいよ最後の登りだ。
雪が深く膝まで潜るので、疲れた体に
こたえる。 |
12時34分、御嶽山頂へ。
一面凍てついた世界。
正直達成感はなく、疲労感で一杯。
信仰の山らしく鳥居やお地蔵様が
あちこちに見られます。 |
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お地蔵様にもエビのしっぽが発達中? |
左に乗鞍岳と、右奥に穂高連峰。
雲が取れると槍もちっこく見えました。
クリック拡大→ |
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中央アルプスのパノラマ
←クリック拡大 |
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中央アルプス。真ん中奥にうっすら富士山。
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手前に一ノ池・奥に二ノ池。 |
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完全凍結の二ノ池。
小屋に登山者が2人見えます。
←クリック拡大 |
山頂の標識を探していたら傍らに立っていた
木の棒がそれだった。
ピッケルで標柱に付着した氷をガリガリ削ると
御嶽山頂上の文字が現れた。 |
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頂上山荘の裏手で補給食を食べる。
一通り写真を撮りまくり、うっすらと雲って
きたので30分ほどして下山することに。
13:00、再び出発。
頂上山荘を後にする。 |
覚明堂へ向け下る。 |
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覚明堂から石室山荘へは急斜面だ。
苦労した登りも、下りはあっという間。 |
石室山荘からは面倒なので一気に尻セード。
上部は急斜面でスピードがつき焦ったが
少し下ると進まなくなり、手で漕ぎながら
滑り下りる。
お尻のシュプール→ |
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右手の夏道の尾根とわけ、登ってきた
コースを辿って下る。
つぼ足だと潜って歩き難くなったので
途中でスノーシューに履き替えた。 |
右手に女人堂が見えてくる頃には
だいぶ雲も広がってきた。 |
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間違えないよう夏道の尾根とわけ、スキー場
へ向けペタペタ下る。 |
やがて樹林帯に入ると、朝はなかった
スキーの跡が縦横無尽についていた。
フカフカパウダーなので踏み跡から外れて
思う存分スノーシューイング!
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14時43分。
そんなこんなで、ロープウェイ山頂駅へ。 |
あとは駐車場までゲレンデ歩き。
あーしんどい。
1時間近く歩いて15時30分、
無事駐車場へ着きました。 |
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