木曽御嶽山 05年2月12日(土)

コース:ロープウェイ山頂駅(8:47)〜女人堂付近(9:57)〜石室山荘(11:08)〜
〜覚明堂(11:30)〜剣が峰(12:34)〜覚明堂〜石室山荘(13:39)〜
〜女人堂付近(14:14)〜〜山頂駅(14:23)〜駐車場(15:30)



前夜下の道で8時間、16号〜20号〜19号とひた走り
御岳ロープウェイスキー場に到着したのが21時近く。
連休ともあって車中泊の車で次から次へと駐車場は
埋まっていく。カップメンと焼ソバを食べ、星空を眺め
ながら明日の好天を祈って寝袋に潜り込んだ。


携帯アラームで6時過ぎに起きる。
トイレに行くと第一駐車場はすでに満車だ。
山頂方面の眺めも良く好天にホッとする。
湯を沸かしカップラーメンを食べ、のんびり
仕度していると、いつかしか時間が過ぎていく。

片道900円の券を買い、8時30分発の
ロープウェイに並ぶ。厳冬の3000M峰へ
いよいよ挑戦。不安と期待でいっぱいだ。
高度を上げるにつれゴンドラから乗鞍岳や
中アの見事な眺めが現れた。

2000の山頂駅に着くと眺めが素晴らしい。
GPSをセットし、ルートを確認。

8:47出発。


山頂駅から乗鞍岳と穂高連峰→
ゴンドラ駅の上に鳥居があり、そこから
何本かのトレースがあり、ホッとする。

登山者らしき人は他にはおらず、本日
一番乗りらしい。

スノーシューを着け、いざ出発。
樹林帯の中をトレースを追い、足首ぐらいの
軽いラッセルで進む。雪はパウダーだ。

夏道をセットしたGPSと明らかにコースが
異なっているが、冬は一本北側の尾根を
登るとの情報を得ていたので、まぁそのコース
なんだろなと思った。
やがて樹林帯を抜けると山頂が現れる。
風に消されて薄くなったトレースをたどる。
この天気なら迷う心配はないだろう。
スノーシューでパタパタ登っていくと、左手に
女人堂が見えてくる。
やはり一本隣の尾根を登ったのだと確信。

夏道通りにあちらの尾根へ渡ろうかと思ったが
谷へ下り登り返すのが面倒なのでやめる。

このまま進んでも問題なさそうだ。
ブッシュが多くなってきたので尾根を少し右手
に下りて比較的雪の積もった斜面を登る。

夏道どおりだと露岩帯と土のコースを行くが
積雪期はこちらの方がよさそうだ。

石室山荘が見えてきた。
早くも下山してきたパーティー。
かなりの早出か、テント泊かな?



←クリック拡大
振り返れば中アの大パノラマ。



クリック拡大→
石室山荘へはやわい雪の急斜面。
あえぎながら登ります。

スノーシューだとズリズリ落ちて登り難くなった
ので、小屋の少し手前でアイゼン装着。
11時08分。九合目、石室山荘到着。
小屋半分が雪に埋まってます。

休憩していたら、遥か下方に見えていた
男性に追いつかれてしまった・・・
スノーシューでまだ登るようだった。

別に凄いラッセルをしたわけじゃないが、ずっと
私のトレースを追って来ていたので、何か一言
欲しいところだ^^;
石室山荘から覚明堂へはキツイ急斜面。
つぼ足トレースを辿り一歩1歩ゆっくりと進む。


←下から見ると最高点だと思っていた覚明堂
11:30。
息もキレキレ、急斜面を登りきると
覚明堂へ到着。

下から見ると最高点に見えたが、ハズレ。
夏タイムで更に25分、山頂まで登らねば
ならない。

ストックをピッケルに持ち替えて出発。
覚明堂の右手から登ってしまうと鳥居に向け
てチョッピリ恐いトラバース。

左手の夏道通りにくれば問題なかったようだ。
尻セードで下る登山者。



クリック拡大→
一ノ池。
非常に冷たい風の通り道で、顔を手で
覆わないと凍ってしまいそうだ。

仕方なく目だし帽をかぶりゴーグル装着。
どうもパワーが出ないので補給食を食べ
水分補給。しかしアルミの水筒のキャップ
を締めようとしたら、口の部分が凍ってしまい
締まらない・・・たった1分もない出来事。
最後の露岩帯の稜線を行く。

空気が薄いのか、息が上がり足が進まない。
加えて、目だし帽の口の部分が厚く出来ており
呼吸するのも大変・・・

ゴーグルも曇るしで一苦労。
フラフラしながら登っていくと、やがて
頂上山荘の裏手を回り、鳥居をくぐって
いよいよ最後の登りだ。

雪が深く膝まで潜るので、疲れた体に
こたえる。
12時34分、御嶽山頂へ。
一面凍てついた世界。

正直達成感はなく、疲労感で一杯。

信仰の山らしく鳥居やお地蔵様が
あちこちに見られます。
お地蔵様にもエビのしっぽが発達中?
左に乗鞍岳と、右奥に穂高連峰。
雲が取れると槍もちっこく見えました。

クリック拡大→
中央アルプスのパノラマ



←クリック拡大
 
中央アルプス。真ん中奥にうっすら富士山。


手前に一ノ池・奥に二ノ池。
完全凍結の二ノ池。
小屋に登山者が2人見えます。



←クリック拡大
山頂の標識を探していたら傍らに立っていた
木の棒がそれだった。

ピッケルで標柱に付着した氷をガリガリ削ると
御嶽山頂上の文字が現れた。
頂上山荘の裏手で補給食を食べる。

一通り写真を撮りまくり、うっすらと雲って
きたので30分ほどして下山することに。
13:00、再び出発。

頂上山荘を後にする。
覚明堂へ向け下る。
覚明堂から石室山荘へは急斜面だ。
苦労した登りも、下りはあっという間。
石室山荘からは面倒なので一気に尻セード。
上部は急斜面でスピードがつき焦ったが
少し下ると進まなくなり、手で漕ぎながら
滑り下りる。


お尻のシュプール→
右手の夏道の尾根とわけ、登ってきた
コースを辿って下る。

つぼ足だと潜って歩き難くなったので
途中でスノーシューに履き替えた。
右手に女人堂が見えてくる頃には
だいぶ雲も広がってきた。
間違えないよう夏道の尾根とわけ、スキー場
へ向けペタペタ下る。
やがて樹林帯に入ると、朝はなかった
スキーの跡が縦横無尽についていた。

フカフカパウダーなので踏み跡から外れて
思う存分スノーシューイング!

14時43分。
そんなこんなで、ロープウェイ山頂駅へ。
あとは駐車場までゲレンデ歩き。
あーしんどい。

1時間近く歩いて15時30分、
無事駐車場へ着きました。


山頂付近でバテましたが、天候にも恵まれ厳冬の3000mに登ることが出来ました^^
駐車場で道具を片付け、翌日は編笠山へ登ろうと道の駅蔦木宿まで一路車を走らせ
遅い食事を摂った後、寝袋にもぐりこみました。



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