尾瀬

2日目 山ノ鼻〜至仏山〜山ノ鼻〜牛首〜ヨッピ橋〜東電小屋〜下田代



朝3時頃目が覚めると、外からは雨の音が聞こえ、
さっそくやる気をなくす・・。

至仏山に登る予定だったが、今日はのんびりして下田代に
行くだけにしようかと決めかけていた頃、鳩待峠からの
登山客がぞろぞろとやってきて賑やかになった。

雨なのに、みなテンションが高いなぁ・・と不思議に
思い、トイレに出るとなんと青空がのぞいていた。

←慌ててサブザックに荷物を積め、至仏山へ向け
 5時50分出発。
登山道は最初から急で、木枠で組まれた岩の道を登る。

道は昨日からの雨と、沢のように流れてくる水のせいで
もの凄く滑りやすかった。
至仏山の中腹がちょうど紅葉の見頃だった。
ヒーコラ登っていくと、やがて尾瀬沼の全貌が見渡せた。
燧ケ岳の山頂付近は、至仏山同様雲で隠れている。
2箇所ほど鎖場を通過する。濡れた岩場は超滑りやすい。

途中でストックが滑ってしまい、思い切りコケて両腕を
強打して痛かった。ザックも泥んこに・・・
中腹の斜面の紅葉。
全体が染まるにはあと数日かかる感じだった。
森林限界を過ぎ、現れた木段にはうっすらと雪が・・。
途中すれ違った人の足跡が残っていた。

そう言えば山頂で霙が降っていて何も見えなかったと
言っていたけど、今朝方はダイブ冷え込んだようだ。
斜面の植物にはビッシリと霜が降り、朝日に照らされて
綺麗に光っていた。

しかし吹く風も段々冷たくなり、山頂も雲で覆われて
いるので、心配になりながら登る。
8時9分、至仏山頂到着。
すでに鳩待峠からの登山者が結構いた。


視界もなく、岩も濡れているため、ゆっくり座って休むことも
出来ず、写真を撮りながらうろうろした。
至仏山西面は白銀の世界だ。

尾瀬ってホンとに山深いなぁ・・と感じてしまった。
30分ほど休んでから再び山ノ鼻へ戻ることにした。

あの滑りやすいコースを下るのかと
思うとちょっと心配だ。
山頂から少し下ると、雲から出て再び展望が良くなった。

尾瀬ヶ原の景色は素晴らしく、写真を撮りまくりつつ、
コケないよう慎重に下った。



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燧ケ岳も雲が取れて、姿を見せてくれた。

尾瀬ヶ原と燧ケ岳、この景色が見たかったのだ〜
中腹まで降りてくると、再び沢と化した登山道を下る。

途中30人ぐらいのツアー団体が登ってきて、しばらく
道を譲った。団体さんは少人数にグループを分けて
登って欲しいもんだ。
1時間とちょっとで下山。

登山者のカウンターを通り、テン場へ向かう。
土曜ということもあり、山ノ鼻は人で溢れかえっていた。
昨晩の雨で濡れたテントも、下山するまでにはかなり
乾いていた。

木の下に張ったのは、直接雨が当たらず正解だった。

のんびり撤収しているすぐ側では、絶えること無く
鳩待から登ってくる人で賑やかだ。
昨日やって来た道を下田代まで戻る。

しかし雨の中歩くのと、天気が良い時歩くのでは
全然印象が違って同じ場所とは思えない感じだった。

結構人が多く、ピッタリ後ろにつかれると
気になってしまい落ち着いて歩けない。

こりゃ最盛期なんて来れたもんじゃない・・と思った。
浮島が沢山ある場所では、写真目当てに来ている人が
懸命に撮っていた。
行きと同じコースでは面白くないと思い、中田代三又路
から東電小屋へ向かうルートを歩く。

こちらは人も少なく、わりとのんびりと歩くことが出来る。
ヨッピ橋。

定員10人と書いてあったが、渡っている最中に
オバハン軍団が十数人ドカドカ渡ってきて、橋が揺れる。
東電小屋はとても綺麗な建物だ。
一度泊まってみたい。

ベンチに座って休んでいたら、おばさんが茹でたての
スパイシーなウインナーを2本くれた。
凄く美味しくて嬉しかった、感謝感謝である。
只見川にかかる東電吊橋の紅葉は素晴らしい。
穴場なのではないか?

静かな流れの只見川は、日光の湯川を思わせた。
下田代から至仏山を振り返る。

草紅葉が心和ませてくれる。
13時8分、下田代キャンプ場に到着。

燧小屋で受け付けし、良さげな場所に設営する頃には
また雨がパラついてきて、間一髪セーフだった。

アルファ米2人用半分とレトルトカレー、ラーメンを食べて
知らないうちに寝てしまった。




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