燧ケ岳 04年5月6日(木)

コース:御池〜燧ケ岳〜御池


前夜23時に真っ暗な御池に到着。
この時期駐車場は無料と聞いていたが、しっかりとゲートが降りていて
ガックリ。改修工事中の御池ロッジの前に車を停め、車中泊。


朝起きるとフロントガラスが凍っていた。
空は快晴だ。

車を有料駐車場に停め、身支度をしていたら
ストックを忘れてきたことに気がついた。
気温が上がりそうなので着る物に散々迷う・・

5時30分出発。
駐車場の脇から残雪の登山道に入る。
GPSをセットし、踏み後と赤布を頼りに進む。
いきなり急登でズルZル滑るので
すぐに12本歯アイゼンを装着。

ストック無いので仕方なくピッケルにしたが
急登なので正解だったかも。
樹林帯の中をグニャグニャ蛇行しながら
1時間程登っていくと、広沢田代へ。

広い雪原を軽快に進む。
風の通り道のようで、寒かった。

横断するのに案外時間がかかる・・
広沢田代を抜け再び樹林帯の中を進む。

GPSの示すルートと踏み後が離れて
いるので、どっちへ行っていいものか
迷ってしまう。

只見方面の眺め。
とても美しかった。
腐った雪の急斜面は油断するとズリ落ちて
中々緊張。

ちょくちょく立ち止まりながら前進。
しばらくすると、眼下に広沢田代。

結構登ってきたなぁ・・
桧枝岐方面は雲海がかかっている。
やがて丘の上にくると、熊沢田代へ。

燧ケ岳の頭が見え、おぉ〜っと感動。
と共に、まだ結構あるなぁ、とため息。

木道は一部出てました。
湿原の氷と西面の眺め。
雪解けて春の兆しが感じられます。
熊沢田代からはまたまた急登を進む。

振り返ると会津駒ケ岳がそびえていた。
キツイ・・・ひたすらキツイ登りが続きます。
山頂が見えてるだけに、中々近づきません。

山スキーヤーが楽しそうにポツポツと
下ってくる。
8時30分、俎ーへ到着。
3時間かかりました。

山頂は360度大展望で感動!!
ガスもなく遠くは富士山も見え、残雪の山
に囲まれたパノラマの素晴らしさを初めて
感じられた一時・・・幸せ〜


眼下に尾瀬沼と日光連山のパノラマ


尾瀬ヶ原と至仏山
柴安ーを望む
只見方面の眺め



クリック拡大→
遠くに谷川連峰
小休止の後、柴安ーへ。

俎ーからドロと雪のミックス道を
一旦下り、鞍部へ降りる。

外したアイゼンを再装着し、いざアタック。
腐った雪は上りに難くズルズル落ちる。
キックステップで慎重に足場を確保。

斜面左側を登っていたら、雪面に亀裂発見。
これってヤバいんじゃ!?
こうゆうのが雪崩の前兆なのかなぁ・・と
焦りながらルートをずらす。


←こんなに急です。
苦闘の末、やっとこさ柴安ー山頂へ。
誰もおらず素晴らしい景色を独り占め!

しばらく山頂をうろうろ・・
撮影したり、山座同定したり楽し〜



尾瀬ヶ原と至仏山


会津駒ケ岳。

明日登るんだなぁ・・と思うと楽しみだ。
北面の眺め。

遠くにうっすら見えるのは飯豊連峰か??
中央に平が岳。

ほどなく登ってきたおじさんの話だと
残雪の時期なら山の鼻から平が岳へ
坪足日帰り出来ると教えてくれた。

後日この辺にこっそりテント
張ろう計画をしているらしい。
かなり山慣れした感じのいいおっちゃんだった。
俎ーを望む。
1時間以上展望を満喫し、名残惜しいが下山。

柴安ーの下りはコワイ・・
登りのルートを慎重に行くが、途中でコケて
ズルズル滑落〜と思ったら尻セード状態になり
面倒なのでそのまま一気に下ってしまった。



お尻のシュプール→
人が増え始めた俎ーを過ぎ、ドンドン下る。

山スキーヤーが続々と登ってくる。
登山者よりスキーヤーの方がはるかに多い。
皆スキー担いで登りは大変そう。



←クリック拡大
熊沢田代

一服したい雰囲気だ。
広沢田代を見下ろしながらグングン下る。

だいぶ気温が上がっているせいか喉が渇く。
熊沢田代手前で左足のアイゼンが
外れ無くなっているのに気がつく。

ガガーンとショックだが、そんな遠くないところに
落ちてるはずだと思い、自分のトレースを汗を
かきかき10分程辿ると、緩んだ斜面に
ポツリ埋まっていた。あーよかった〜
上り返したせいですっかりバテてしまった。

広沢田代を淡々と歩く。
踏み後が交錯した樹林帯をGPS便りに
下っていくと、やがて分岐点に到着。

ここから駐車場まではすぐだ。
12時30分、下山。

朝はまばらだった駐車場も
結構車が増えている。

駐車場の除雪作業の邪魔にならないよう
車を移動し、インスタント食品をむさぼり
明日の会津駒ケ岳に備え早々に就寝。

夜の星の瞬きは心和まされました。





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