|
朝起きるとフロントガラスが凍っていた。
空は快晴だ。
車を有料駐車場に停め、身支度をしていたら
ストックを忘れてきたことに気がついた。
気温が上がりそうなので着る物に散々迷う・・
5時30分出発。
駐車場の脇から残雪の登山道に入る。 |
GPSをセットし、踏み後と赤布を頼りに進む。
いきなり急登でズルZル滑るので
すぐに12本歯アイゼンを装着。
ストック無いので仕方なくピッケルにしたが
急登なので正解だったかも。 |
|
|
樹林帯の中をグニャグニャ蛇行しながら
1時間程登っていくと、広沢田代へ。
広い雪原を軽快に進む。
風の通り道のようで、寒かった。
横断するのに案外時間がかかる・・ |
広沢田代を抜け再び樹林帯の中を進む。
GPSの示すルートと踏み後が離れて
いるので、どっちへ行っていいものか
迷ってしまう。
只見方面の眺め。
とても美しかった。 |
|
|
腐った雪の急斜面は油断するとズリ落ちて
中々緊張。
ちょくちょく立ち止まりながら前進。 |
しばらくすると、眼下に広沢田代。
結構登ってきたなぁ・・ |
|
|
桧枝岐方面は雲海がかかっている。 |
やがて丘の上にくると、熊沢田代へ。
燧ケ岳の頭が見え、おぉ〜っと感動。
と共に、まだ結構あるなぁ、とため息。
木道は一部出てました。 |
|
|
湿原の氷と西面の眺め。 |
雪解けて春の兆しが感じられます。 |
|
|
熊沢田代からはまたまた急登を進む。
振り返ると会津駒ケ岳がそびえていた。 |
キツイ・・・ひたすらキツイ登りが続きます。
山頂が見えてるだけに、中々近づきません。
山スキーヤーが楽しそうにポツポツと
下ってくる。 |
|
|
8時30分、俎ーへ到着。
3時間かかりました。
山頂は360度大展望で感動!!
ガスもなく遠くは富士山も見え、残雪の山
に囲まれたパノラマの素晴らしさを初めて
感じられた一時・・・幸せ〜 |
眼下に尾瀬沼と日光連山のパノラマ
|
尾瀬ヶ原と至仏山 |
|
|
柴安ーを望む |
只見方面の眺め
クリック拡大→ |
|
|
遠くに谷川連峰 |
小休止の後、柴安ーへ。
俎ーからドロと雪のミックス道を
一旦下り、鞍部へ降りる。
外したアイゼンを再装着し、いざアタック。
|
|
|
腐った雪は上りに難くズルズル落ちる。
キックステップで慎重に足場を確保。
斜面左側を登っていたら、雪面に亀裂発見。
これってヤバいんじゃ!?
こうゆうのが雪崩の前兆なのかなぁ・・と
焦りながらルートをずらす。
←こんなに急です。 |
苦闘の末、やっとこさ柴安ー山頂へ。
誰もおらず素晴らしい景色を独り占め!
しばらく山頂をうろうろ・・
撮影したり、山座同定したり楽し〜 |
|
尾瀬ヶ原と至仏山
|
会津駒ケ岳。
明日登るんだなぁ・・と思うと楽しみだ。 |
|
|
北面の眺め。
遠くにうっすら見えるのは飯豊連峰か?? |
中央に平が岳。
ほどなく登ってきたおじさんの話だと
残雪の時期なら山の鼻から平が岳へ
坪足日帰り出来ると教えてくれた。
後日この辺にこっそりテント
張ろう計画をしているらしい。
かなり山慣れした感じのいいおっちゃんだった。 |
|
|
俎ーを望む。 |
1時間以上展望を満喫し、名残惜しいが下山。
柴安ーの下りはコワイ・・
登りのルートを慎重に行くが、途中でコケて
ズルズル滑落〜と思ったら尻セード状態になり
面倒なのでそのまま一気に下ってしまった。
お尻のシュプール→ |
|
|
人が増え始めた俎ーを過ぎ、ドンドン下る。
山スキーヤーが続々と登ってくる。
登山者よりスキーヤーの方がはるかに多い。
皆スキー担いで登りは大変そう。
←クリック拡大 |
熊沢田代
一服したい雰囲気だ。 |
|
|
広沢田代を見下ろしながらグングン下る。
だいぶ気温が上がっているせいか喉が渇く。 |
熊沢田代手前で左足のアイゼンが
外れ無くなっているのに気がつく。
ガガーンとショックだが、そんな遠くないところに
落ちてるはずだと思い、自分のトレースを汗を
かきかき10分程辿ると、緩んだ斜面に
ポツリ埋まっていた。あーよかった〜 |
|
|
上り返したせいですっかりバテてしまった。
広沢田代を淡々と歩く。 |
踏み後が交錯した樹林帯をGPS便りに
下っていくと、やがて分岐点に到着。
ここから駐車場まではすぐだ。 |
|
|
12時30分、下山。
朝はまばらだった駐車場も
結構車が増えている。
駐車場の除雪作業の邪魔にならないよう
車を移動し、インスタント食品をむさぼり
明日の会津駒ケ岳に備え早々に就寝。
夜の星の瞬きは心和まされました。 |