五竜岳〜鹿島槍ケ岳縦走 04年8月9日(月)〜11日(水)

2日目:五竜山荘〜五竜岳〜八峰キレット〜鹿島槍ケ岳〜冷池山荘〜爺ヶ岳〜種池山荘(テント泊)



朝起きると、テント内の結露が酷い・・
ゴアライトXは結露しやすいと説明書に書いて
あったけど、ホントだった^^;

朝食のアルファ米とカロリーメイトを食べ、
テントを出る。
天気が優れなかったら、素直に遠見尾根を
下りようと諦めモードだったが、何となく青空も
覗くし、みな山頂へ向うのでとりあえず
フル装備で登り、山頂で天気の様子を見て
縦走するかどうか決めることにする。

夜露で濡れたテントを手間取りながら撤収し、
5時30分出発。


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朝一の急登はキツイ。
最初は10人グループの後ろをゆっくりついて
進み、ペースを作る。

振り向くと五竜山荘が眼下に見える。



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露岩帯の道を進む。

岩登りみたいになってきたゾ!?



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白馬方面の眺め。



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登ってきた稜線を見下ろす。



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上部は露岩帯の鎖場も多い。ストックをザック
にしまうと、肩に重みがズシっとくる。

痩せ尾根や鎖場ではすれ違いも大変。
グループとのすれ違いは特にそうだ。

大人数の場合、小グループに分けて欲しい
なぁ・・
五竜山頂へ向け、最後の痩せ尾根を進む。
6時17分、五竜岳山頂へ。

雲海が広がり、360度の大展望だ。
鹿島槍ケ岳を望む。

右奥に槍ケ岳が見えます。



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白馬方面を望む。
登ってきた五竜山荘への稜線を見下ろす。
山頂で記念撮影をしてもらい、立ち去りがたい
景色だったものの、この天気なら縦走OKと
判断し、先を急ぐことにする。

痩せ尾根を戻り、八峰キレット方面へと進む。
すると、ブロッケン現象が!!

おーこれがブロッケンか〜〜と、
初体験に感動。
G4へ向い、岩壁の急坂を慎重に下ります。
鹿島槍への縦走路。

激しく切り立つ尾根にガスが流れる。



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鹿島槍へ続く稜線を望む。

あそこまで行けるかなぁ・・天気はもつかなぁ・・と
期待と不安で一杯・・
五竜岳から下って来た岩壁を望む。

よくこんなとこ下りてきたなぁ・・としみじみ。



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ほどなくガスが濃くなり、青空が
無くなった><

露岩帯のトラバースを慎重に越える。
中々スリリング。
前を行く三人組をペースメーカーに
ガスの中をひたすら前進。

ガスが濃く、自分がどの辺りにいるのか全く
わからないので、だいたい50分に1回休憩を
入れ、自分のペースを守りながら進む。
梯子登場。

これを登った後、「お先どうぞ」と道を譲られて
しまった^^;
7時44分、北尾根の頭へ。
ここでやっと自分の居場所がわかる。

小雨も時折パラついて、このまま本降りに
ならなきゃいいなと心配になる。
北尾根の頭からは一旦緩やかな道を下る。

やがて痩せ尾根を越えると口ノ沢ノコルへ。
ここで小休止。カロリーメイトを水を補給。

口ノ沢ノコルを過ぎると、三段登りと言われる
キツイ岩登りとなる。
キレット小屋手間の梯子。
しばらくすると、ふいにガスの中から
キレット小屋が現れた。8時51分。

予想以上に早く着いてしまったので
ちょっとビックリ。

「中で休んで行って構わないですよ」と小屋の方
の一言が、孤独な単独行の私にはとても暖かく
感じられて助かりました^^

補給食をとり、しばらく休んで再出発。
キレット小屋からはいよいよ八峰キレットだ。

梯子を上り、鎖場のトラバースを越える。
すれ違いもちょっと大変・・・
梯子を崖下に向かい慎重に下りる
左下に写ってるのはオシリです^^;

ガスっていたせいか、あまり恐さは感じない。

そうこうしてるうちにキレット越えはすぐに
終わってしまい、やや拍子抜け。。
キレットを過ぎると、あと鹿島槍に向けて
キツーイ登りがず〜っと続く。
ゆっくり焦らずガスの中をひたすら前進。

やがて鹿島槍ケ岳北峰との分岐が現れ、
北峰への急登を登る。

やがてヒョッコリ現れた山頂は、人っ子ひとり
おらず独り占めとなる。

記念撮影をして元の道を戻る。
南峰へは25分と書いてあるので、すぐに着く
だろうと思い、タラタラ痩せ尾根を進む。

が、ガスの中から次々現れるピークはどれも
山頂でなく、中々南峰が見えなくて疲労感が
ドッとでてくる・・・

南峰への最後の急登を越える。
10時52分、ようやく着いた南峰。
こちらが最高点(2889m)

北峰と違い、人が沢山おりちょっとビックリ。

記念撮影をしてもらい、人のまばらな場所に
腰掛けて休憩する。

ガスで展望が無いのが残念だ。
しばらく休み、冷池山荘へ向う。

五竜岳からの厳しい岩場の連続だった縦走路も
なだらかな尾根道歩きへと変わった。

こうゆうだらだらした下りは疲れた足に堪える。



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振り返るとガスが切れ、鹿島槍が見える。

もうちょっと山頂で粘っていたら
展望もきいたかもしれない。
布引山。
布引山を過ぎ、森林限界を過ぎると
池塘や高山植物が現れる。
樹林帯の中を下っていくと、冷池のテン場が
現れるが、山荘が見当たらない。
さらに5分ほど急坂を下ると、冷池山荘が現れた。
12時21分。

予定では今日の幕営地はここ。しかしテン場まで
急坂を登り返すのかと思うとウンザリ。

頑張って種池山荘まで行くかベンチに腰掛ながら
悩む・・。12時を回ったとこだし、側に居たでかい
ザックを背負った人が種池へ向け出発して行く
姿に勇気ずけられ、私も頑張ることにする。
冷池山荘から冷乗越へは一旦下って、登り返す。
だいぶ疲れてしんどくなってきた。

赤岩尾根との分岐を過ぎ、爺ヶ岳への
なだらかな稜線を進む。

途中でお腹が痛くなり、縦走路から
外れたとこで失礼した。

爺ヶ岳は北峰・中峰・南峰があり、
中峰が最高点だ。

中峰への道標があったが、しかし何故か??
通り過ぎてしまい、南峰に登って記念撮影。

ガスでどこが中峰だか北峰だか全然わからん。
爺ヶ岳を過ぎ、なだらかな尾根を淡々と進む。
14時23分。
歩き疲れた頃に、種池山荘が現れた。
ホッとした。頑張って歩いたおかげで明日は
扇沢へ下るだけになった。
ダイブ楽になったな〜と、充実感にひたる。
混み合う山荘で受け付けする。
奥からキッチリ詰めて張るよう言われる。

テン場はすでに半分程度埋まっていた。
子連れキャンパーも居て、オートキャンプ場の
ような雰囲気も・・

右列中央、黄緑色のテントが私のです。

遅くまで熱く語る(ややうるさい)教員3人組と、
良識ある慶応大の学生の両隣に挟まれ
賑やかな一晩を過ごしました。





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